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不採用時の応募書類は返却を請求

久しぶりに書きます。

本日は、求職者にとって嫌らしいテーマについて記述します。

12月16日及び17日の就職支援セミナーにおいて、

受講者と交わした会話内容です。

Aさんは50歳前後の男性、かなりの職業経験を積んでいますが、

今の時代、応募してもなかなか採用に結びつかない。

困っていることがある。

夜中でもケイタイに電話がかかってくる。

また、サラ金業者からのダイレクトメールがやってくる。

そこで、電話番号を変更するとか、住所を変更するとかいろいろ策を考えているが、

なかなか実行できず今に至っていると言うことでした。

ところで、なぜ、相手はAさんのケイタイ電話番号を知っているのか?

住所を知っているのか?

Aさんにとって思い当たるのは、応募先に提出した応募書類(履歴書、職務経歴書)が

返却されていない。応募先が情報を提供しているからではないかと思っています。

実際に応募先に問い合わせたところ、破棄したとのことでした。

果たして、本当に破棄したのか疑わしいというのがAさんのホンネのようです。

さて、これから就職しようとする方は、どうしたらよいのでしょうか?

万が一、不採用になった場合、Aさんのような「被害」に会わないようにするためには

どのように対応したらよいのか?

たしかにAさんの場合、応募した企業が、Aさんの情報を他の業者に提供したのではと

考えられます。

これは本人の同意を得ていないのであれば明らかに法律違反になります。

しかし、この証拠を掴むのはたいへんな事だろうと思います。

一方、企業側からすると、個人情報保護法の主旨から、企業も不採用者の応募書類=個人情報を

保管する必要性がないので、返却か破棄しなければなりません。

従って、応募者としては、返却を請求した方がよいと思われます。

ただし、他の採用内定者がキャンセルした場合に、繰り上げ採用の可能性がありますので、

採用日を考慮して請求したらいかがでしょうか?

以前よりもさらにCSR(企業の社会的責任)とかコンプライアンス(法令遵守)が重要視されている

今時、募集する企業もフェアに対応して欲しいものです。

当方の勉強不足もあったかもしれませんが、現在は、次の取扱いになっております。

厚労省告示第141号によると、「労働者の募集を行う者等は、収集目的に照らして保管する必要がなくなった

個人情報を破棄又は削除するための措置を講ずるとともに、応募者からの求めに応じその措置の内容を説明し

なければならない。」  とされています。

お断り:画像は2020年9月9日挿入しました。

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