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中高年者の就職力パワーアップが必要!

就職セミナー講師をしていて、中高年者の就職力について感じていることがあります。

多くの中高年者が持っている就職力は非常に低く、就職難の今の時代にその目的が達成できるのかたいへん疑問があります。

このままでは、中高年者の失業期間が長引くばかりではないでしょうか?

中高年者の失業は様々な分野に影響を与え、その大きさは計り知れないものがあります。

ところが、中高年者の就職をサポートする社会の制度は心許なく、

また、書店に足を運べば、新卒者の就職を支援する書籍は所狭しと並べられていますが、

中高年者の再就職を支援する書籍はほとんど見あたりません。

このままではたいへんなことになるのではないかという危惧を抱いております。

そこで書籍「中高年者の就職パワーアップ」を執筆しました。

さて、今の時代、必ず就職できるという「妙薬」はありません。

しかしながら、「必ず就職すること」に限りなく近づけることはできます。

本書は、就職活動の経験をもっているが、なかなかうまくいかない、

あるいは就職活動に自信がないという現代の就職難民と言われる中高年者に対し、

その就職力をパワーアップする秘訣を伝授し、自ら希望する職に就いていただくための応援書です。

ここで言う「中高年者」とは、高年齢者雇用安定法の定義によると「45歳以上」の方を言いますが、

どちらかと言えば55歳以上の求職者を強く意識していることを承知していただきたいと思います。

雇用環境を見ますと、平成21年7月現在の求人倍率は0.42を記録し、

求職者にとって極めて厳しい状況になりました。

ご承知のとおり、この数字は、100人の求職者に対し、43名分の仕事があるという意味です。

反対に残りの57名には、残念ながら仕事はありませんよと言う意味でもあります。

読者の皆様は当然「43名」のグループに入りたいと願うはずです。

このように統計上からみると、現状は仕事にありつけない方が多くなっております。

さらに、掘り下げてみると、求職者の希望職種の求人はない、

あるいは、居住している地域には希望する職種・業種の求人がないなどという事情もあり、

たいへん厳しい状況になっているのも事実です。

また、高年齢者の雇用安定法の改正により、中高年者の応募の門戸は開かれていますが、

実際、採用されるかと言いますと中高年者ということだけで書類選考の段階ではじかれ、

面接にさえ呼んでもらえない厳しい現実もあります。

もちろん、採用内定にはほど遠いものがあります。

ところで、中高年者は、一般的に子育ての最終段階であったり、住宅ローンを抱えていたりということで、

多くの収入を必要としているかまたはそれらを終了した直後の年齢層であると言えます。

もちろん、家族の大黒柱的存在でもあります。家族の大黒柱たる夫(妻)が失業している状況であれば、

家族の不安はぬぐい去ることはできず、子供の教育にも大きな影響を与えます。

やはり、家族の中心たる夫(妻)は、安定した職業に就き、定期的な収入を家計に入れることが最も望ましい姿ではないでしょうか。

最近において、中高年者の犯罪が増加しております。

そのほとんどが、無職の人です。

無職の状態は社会秩序の崩壊につながる兆候を示しており、非常に大きな不安と危険を感じます。

一刻も早く無職の状態から脱する必要があります。

かつてない厳しい就職難という状況の認識の下、

私は、中高年者に「再就職の前に立ちはだかっている大きな壁」を打ち破るため、

就職力をパワーアップして、何としても、就職(自営を含む)していただきたいと強く願っています。

なぜならば、現在の日本は少子高齢社会です。

今の日本の国を支えるのは中高年者です。

この国の健全な状態を維持するために、中高年者は手をこまねいてはいられません。

引退などしておれません。主役でなければなりません。困難に負けてはいられません。

従って、私は、一時的に活躍の場を失っただけの意欲のある中高年者を応援します。

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