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高齢者が元気に暮らせる社会を目指して
東北大学は全国で唯一加齢医学研究機関をもっている。
先日、その加齢医学研究所が主催した「愉しく老いる」
(副テーマ:高齢者が元気に暮らせる社会を目指して)という
市民公開講座に参加した。
『脳トレ』で有名な川島隆太教授が司会を務め、
3人の講師がそれぞれ約1時間、専門分野について講義をするというもの。
会場は階段教室となっておりおおむね100名ほどの受講者がいたようだ。
受講者のほとんどが高齢者、しかも元気で顔色のよい人たちばかりである。
資生堂社員から大学教授になった異色の経歴を持つ阿部恒之教授のお話は、
年齢と美意識についてであった。
一般に美しい時=若い時 老いると次第に美しくなくなる。
これはおかしいという。
老いても美しいという基準があってもいいのではという発想である。
前田美波里の若い頃の写真と最近60歳代の写真を例に見せた。
確かに年老いた方の写真が美しいと感じた。
よって、アンチエイジングという若返らせる工夫よりも
年老いた美しさを追求しようとするスマートエイジングが大切だという。
次に資生堂のお化粧指導員のトップに立つ岡本美也子氏が実演をもって、
美しく年を重ねるための美容法を説明された。
最後に「老化にまけない錬筋術」と題して
永富良一教授が何でもよりから体を動かそうと実演と様々な活動を紹介された。
いずれも、今の超高齢社会において、高齢者がいかに潜在能力を
発揮し活躍することがポイントであり、
個人の生活の維持向上のためには
①認知的な刺激
②運動
③栄養
④社会とのかかわりが
重要であるという背景が横たわっている。
④社会とのかかわりは、やはり自分の役割を果たすことを通じてなされ、
仕事をする、職業に就く、事業を展開する、地域活動行う、趣味活動を行う、
ボランティア活動など行うといったことで実現するのではないかと思う。
しかし、それにしても一流のしかも最新の情報を気軽に得られる環境が近くに
あることに気づき、たいへん驚いた午後だった。
自らの活動及び自らの生活にも生かしていきたいと思う。
お断り:画像は2020年9月10日挿入しました。