- ホーム
- 中高年者のライフプラン
- 定年後の独立開業の目途がついた瞬間はいつ?
定年後の独立開業の目途がついた瞬間はいつ?
明日9月12日、社会保険労務士事務所を開設して5年になります。
あっという間です。
お陰様をもちまして、今は、就職セミナー講師として、社会保険労務士として
活動しております。
失業者に対する就職活動の方法、某事業所の定年退職準備セミナー、シルバー人材センターの会員を対象としたセミナーなど主に中高年者を対象に活動してきました。
社会ではよく、若年者の就労問題が話題になりますが、
実は、中高年者の就労問題もあります。
なぜならば、中高年者の失業は影響が大きく、かつその詳細を把握したデータが
見当たらないことが最大の問題だと思います。
平成21年度末に中高年者を応援する組織と事業である「宮城高齢期就業支援コーナー」が、国の事業仕分けにより廃止となったのが非常に残念に思います。
筆者も一部のセミナーを通じて中高年者への応援活動をやっていました。
事業廃止になった後、セミナーで伝えていた内容を著書にして、全国出版したのです。
その著書名は「中高年者の就職力パワーアップの秘訣」です。
その狙いは、厳しい現状であるが、あきらめず、中高年者の特色を踏まえ、
就職する力を高めて、必ず就職しましょう。
そのために、本当にやりたいこと、できることを見極めることが大切なので
その手順を明らかにしたものです。
筆者にとって、生まれて初めての著作です。しかも、全国出版です。
中高年者の再就職に役立てていただければと願っているところです。
ところで10日、セミナーの受講者から質問を受けました。
「独立開業について、やっていけそうだと目途がついたのはいつでしたか?」
明日開業5周年を迎えるのにたいへんふさわしい質問でした。
それは、前職を定年退職する1年6か月前だったと思います。
つまり、平成18年3月頃でした。
独立開業するノウハウが全くない筆者にとって、未知の分野ですが、
6回(6年)の国家試験受験を含む通算8年かけて取得した国家資格「社会保険労務士」を生かしたいと考えていました。そのためには独立開業が最もよい選択肢でした。
しかし、ノウハウがない、従って不安が多い。
知人に相談した際に、独立開業で最も重要なのは「家族の理解と協力」だと
聴いたことがありましたので、妻に打ち明けたら、「やってみたら」と意外な
返事が返ってきました。
この時が最も開業の目途がついた瞬間かも知れません。
いや前に進むきっかけとなったといえるかも知れません。
次は、具体的にどう開業するのか? ちまたには開業のセミナーが開催されています。
しかし、独自のプロセスで開業計画を作ったのです。
私の場合、ノウハウ、経験、人脈もないので、すぐにはお客さんがつくことはないだろう。
ならば、屋号は「三上社会保険労務士事務所」としても、これまでの経験を生かした業務、すなわち就職支援の業務からはいり、おおむね3年後には社会保険労務士業務に移行すればよいと腹を決めました。
さらに、事務所をどこに開設するか? 選択肢が県中央(仙台市)、県北、県南と
3つありました。
それぞれ一長一短があります。社労士会会長に相談しました。
「そりゃ、仙台がいいだろうよ。」
「どうしてですか?」
「お客さんとなる企業が多いから。」
「なるほど、」と即、決めました。
つまり、その頃から住み始めたマンション(仙台市内)を事務所の位置としました。
そして、主な対象は中高年者としました。
この方針に基づいて、本ブログを書き始めた次第です。
このようなことを記した計画書ができたとき一つの目途がついたような気がします。
その後、ひたすら営業活動と業務の誠実な実行、そして実績作り。
新たな実績を元にまた営業活動、と繰り返しました。
その間に、反省と改善を加え今の状態になりました。
あれから5年。開業をしてよかったと心から思っております。
なぜならば、妻も喜んでおり、私自身やりがいを感じられるからです。
自分の得意なこと、興味があること、好きなことをして相手に感謝をされ、
さらに報酬までいただける、このようなことは最高ではないかと思っております。
初心に帰り、あと少なくとも10年は頑張りたいと考えております。
読者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。