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高齢者こそ、パソコン・ネットに親しむべき
6月、筆者がかかわる団体の総会が開催された。
議案には規約の改正も含まれ、改正部分のみの資料1ページが添付されていた。
総会終了後、事務局長さんと懇談する機会があった。
事務局長の話の要旨は次のとおり。
会員から、「規約の改正は一部のみではなく、改正部分を含む新たな規約が欲しい。」と
注文があった。しかし、事務局長はそれには応じられない。
以前配布した資料と見比べて欲しいという。
理由は、予算上とても無理だという。
筆者があとで試算してみた。
改正部分を含めた規約として作成すると全部で28ページの資料となる。
28ページ×4500名(会員数)=126000ページになる。
500枚入りのコピー用紙は430円。
全部で126000/500×430=108360 つまり用紙代だけで約11万円の予算が必要となる。
さらに印刷製本代などを含むとかなりの予算が必要となる。
その場で解決策の一つとして提案した。
「ならば、上級組織のホームページに、当会の規約を掲載したらいかがでしょうか?」
事務局長は
「要望している会員には高齢者が多く、インターネットなどとは無縁の方ばかりだ。だから、効果がない。」という。
なるほど。
筆者は続けた。
「ならば、この機会にパソコンを購入してネットを勧めたらいかがでしょうか?
実例として徳島県上勝町のおばあちゃんたちが葉っぱビジネスを展開しており、
その売り上げをネットの画面(パソコン、タブレット端末)で確認するという光景を
テレビでご覧になったことはありませんか。」とさらに続けようとしたら、
残念ながらここで時間切れとなり議論は途中で終わった。
本来は次のことを伝えたかった。
「高齢者だからパソコンは無縁、ネットは無縁という時代感覚は古いのではないでしょうか。
また、先般お会いした高齢の会員に、最近第3の職場をリタイヤして、
シルバー人材センターを通じて紹介をいただき、パソコン講師をやられているという方がらっしゃる。
高齢者だからというのは関係ないのではないでしょうか。」
さて、高齢者だからパソコン、ネットと無縁だというのはいかがでしょうか?
現役であれば、仕事上必要性があれば無縁というわけにはいきません。
無職の高齢者であれば自らの判断でどうするか決められます。
必要性がなければ、使う気にならない。
また、パソコン、ネットを使用するとなるとそれなりに使用方法を習得しなければならず、
余計な苦労もしたくない。
という声が聞こえてくる。
しかし、高齢者の特徴は、孤独になりがちで、収入は年金のみにたより、
病気になりがちで社会との関連が次第に稀薄になります。
関連して、病院、介護にお世話になることが多くなります。
パソコンを使うと、指を動かし、脳に刺激を与え、その結果ボケることはないと言われています。
ネットは世界とつながっており様々な情報が飛び交っています。
地域社会どころではなく世界とつながっているのです。
しかも、瞬時に情報を得ることができます。
というわけで、高齢者の介護、病気を防止するために、
高齢者自らのいきがいを追求するためにも是非とも
パソコン、ネットに親しむことをお勧めしたいものです。