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あなたは定年後、継続雇用を希望しますか?

このほど、非常に興味深い調査結果が発表されたことがわかった。
東京都が調査した「高年齢者の継続雇用に関する実態調査」である。
調査の目的は希望者全員を65歳までの継続雇用制度の対象となった
高年齢者の継続雇用に関し、その働き方の実態と労使双方の意識を
把握することであった。
ただ、国の調査ではなく東京都の調査だというところが気になる。

1 高年齢者雇用確保措置を実施している事業所は93.5%。
その中で、継続雇用制度の導入を実施している事業所は86.1%だった。
他には定年の引き上げとか廃止を採用しているようだ。
従って、ほとんどの事業所は何らかの雇用確保措置を実施していると見て
よいと思う。

2 定年到達者のうち、継続雇用をした人は65.8%、
希望しなかったのは26.8%。
さらに継続雇用を希望しても採用されなかった人は3%だった。
定年到達者のうち約2/3は希望、残りは希望せずということだろう。
全員とまでもいかなかった。
希望しなかったのは、新たな就職先、起業、自営、趣味や勉学、
あるいは治療に専念などの理由があるのだろう。

また、定年後に継続雇用で働こうと思った理由は、
「生計維持のため」が69.3%で最多。やはりお金のためが1位。
2位は高齢者の特徴である「健康の維持のため」が36.1%、
3位は「社会とのつながりが欲しい」で30.2%。
誰にでも訪れ、高齢になればなるほど顕著になると言われている

三大不安  ①貧困 ②孤独 ③病気

に対するリスク回避行動であると考えられる。

3 継続雇用者の84.9%は「仕事の質」満足するも、「賃金」に満足しているのは
44.0%と少ない。つまり半数以上は不満であるとしている。

4 それでは、その賃金は、定年時と比べて「5割以上6割未満」(23.3%)と
「6割以上7割未満」(22.6%)の割合が多い。定年後の賃金は5割~7割と
見てよいと思う。

5 最後に若年者の雇用への影響について、意見が分かれている。(従業員調査)
一方、事業所調査によると、高年齢者を雇用することによる課題については、
「能力や体力の個人差による雇用リスク」が48.2%と最も多く、
「若年者の採用を抑制せざるを得ない」が36.4%と続いている。

さて、これから定年を迎える読者の皆様はどのように思いましたか?

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