「三上」とは?
修親 2006. 4
「三上」とは?
福島地方連絡部 三上 久美
車、枕、トイレ! さて何だと思いますか。実は、私の 「姓」 に関係があるのです。久美という「名」 については数えきれないほどの話題がありますが、「修親」 はレベルの高い教養誌ですので、今回は 「名」 の方は割愛させて頂きます。
「三上」 の由来は滋賀県に三上山というのがあり、その地名からとったという説があります。
また、中国の古書からとったという説もあります。その古書には 「三上」があるというのです。「三上」 とは三つの上を意味します。それは 「鞍上」「枕上」「厨上」 の三つを指します。
「鞍上」とは、「馬の上」を意味し、現代版にすると「車中」ということになります。「枕上」 は字のごとく就寝するとき使用する「枕」 のことです。さらに、「厨上」 は今ではトイレを指します。
これら三つの共通点は 「リラックス、気持ちいい、我に帰る、落ち着く、他人にじゃまされない」 といった場であります。従って、 一言でしかも大げさに言えば 「思案の場」 に最も適するというのです。
現実を見ますと、私は、毎朝、世話になるトイレでは、五分くらいでその日の予定・行動を確認します。また、枕の上では、寝付く前または朝起きる前、今日、明日、来週あるいはその先を考えます。
時には、グッドアイデアが浮かぶ場合もあります。実は、本稿を投稿しようと思いついたこと、そして、文章の内容を練ったのもある朝の枕の上でした。
さらに、 一日往復二時間の電車の中では、アイデアというより、国家試験の勉学に集中することができ、平成十七年一一月には国家試験「社会保険労務士」 に合格することができました。まさに、車中は 「動く書斎」 です。
試験が終わった後、三級ファイナンシャルプランナーの受験勉強をし、 一月末受験した結果合格しました。
引き続き、社会保険労務士の実務経験を補うための指定講習を受け、二月上旬には、ほぼ終了しました。次は、プランナーに挑戦しようかと考えております。定年を目の前にした私は、車内で定年後の夢をふくらませております。
このように、今の私があるのは、私の「姓」 のおかげだと考えています (ちょっと自惚れ過ぎ?)。
読者の皆様も、「三つの上」を思い出し、積極的に意識して利用してみてはいかがでしょうか。