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高齢者に共通した重大な問題

最近、70歳代の男性をはじめとする数人の高齢者から

相談を受けた。
それぞれ、社会保険労務士として必要な助言や情報を提供した。
ところが、彼らに共通する重大な問題を発見した。
預貯金の管理はすべて妻が行っていて、
 ①今、どのくらいお金があるのか。
 ②いくら支出しているのか。
 ③これから大丈夫か?
など、妻からの明解な答えが返ってこないため、
分からないので、とても不安だという。
私は、現役時代、阪神淡路大震災の災害派遣に参加した。

倒壊した家屋を処理し、更地にする任務を遂行していた。
ある日、ある現場で、立ち尽くしている初老の男性を見かけた。
関係者に話を聴くと、毎日現場に来ている大学教授だという。
夫婦で生活していた。
預貯金を含む財産の管理は、すべて奥様が行っていて、
男性は全く関わっていなかったという。
残念ながら、奥様は震災で、帰らぬ人となったという。

倒壊した家屋の処理は、男性の立ち合いの下、慎重に行った。
しかし、通帳や印鑑など財産に関わるものは、
一切発見できなかった。

だから、更地になった状態でも、毎日現場に足を運んでいたのである。
  (盗難にあったとしか思えないが)
このことから、預貯金の情報は、夫婦で共有すべきだと思った。
最近はネットバンキングが主流になりつつある。
パスワードの管理にも注意が必要。
高齢夫婦は、いずれはどちらかが亡くなる。
相談者には、よく夫婦で話し合った方がいいのではと助言した。

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