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スコップ三味線世界大会チャンピオンが描く夢とは

スコップ三味線世界大会のチャンピオンの彼は、2年後には定年退職する予定です。
しかし、彼には明瞭な夢があります。妻の協力と理解のもと
居酒屋を開業するという。今からその準備におおわらわです。
彼はスコップ三味線世界大会チャンピオンの実力をもっており、
要請に応じて演奏(?)活動をして、聴衆を喜ばせております。
もちろん、現職であるので報酬は受けません。全くのボランテイアです。
しかし、ラジカセ、スピーカ、スコップなどの道具はすべて自腹で揃えています。

9月15日午後7時30分頃、彼は私たちとともに、シニア居酒屋「井戸端会議」で

夕食をとっていました。

私たちはここでミニ青森県人会をやっていたのです。

その発端は、将来、居酒屋を開業したいという彼の希望により、私は「井戸端会議」に案内しました。

「井戸端会議」は9月3日夜19:30からクローズアップ東北で紹介された非常にユニークな居酒屋です。
50歳以上の方であれば会員となってそのオーナーになれるのです。
もちろん私もここの会員です。
そして「井戸端会議」では様々なイベントを行っており、当日はたまたま誕生会の日でした。
偶然にも私と彼は9月生まれで、店内にいるすべての人たちが照明を暗くした店内で

お祝いの歌を歌い、ローソクの火を消したケーキ・フルーツをいただきました。

二人とも思わぬプレゼントに本当に驚きました。

さて、頃合いを見て、私は店内のお客さんに
これから、
わざわざ青森から来られた「縄文サフロ吉崎」さんが特別の津軽三味線演奏を行うので

是非、聴いていただきたい旨をアナウンスしました。

そうすると彼は慣れた手つきで準備を進めながら自己紹介をしました。
その表情はたいへんいきいきしておりオーラが漂っている雰囲気があります。

ラジカセで津軽民謡などを流すと、彼はそれにあわせ、弦(?)を調節しながら、力強くスコップの裏側をばちでたたき始めました。
思わず客の方から「お、本物だ!すごい!」などとため息がもれ、
その後店内にいたすべてのお客様は彼の演奏(?)に釘付けになりました。
演奏(?)の合間に、彼は将来の夢を語りました。
時には手拍子も興りました。

演奏(?)の終了後、彼はお客様と会話を交わしました。
初対面なのにまるで知り合いのような雰囲気になっていました。

店内のお客様も思わぬスコップ三味線の生演奏(?)を聴くことができ
すばらしいプレゼントをもらったように喜んでいました。
彼はその喜ぶ姿を見ることがなによりも嬉しいとのことでした。

間もなく青森まで新幹線が開業します。
彼は2年後青森市内に居酒屋を開業するというのです。
私もワクワクして来ました。

実は、彼は、スコップ三味線奏者としてだけではなく、
様々なキャリアアップを図っていることが分りました。
名刺を作成し、自己PRの仕方を会得し、                                                    さらに料理の腕も上げ、着々とその能力と資質の向上に

努力している姿には目を見張るものがあります。

今のご時世は、中高年者にとって最大の就職難です。
雇われるより自ら開業する道を選んだ勇気ある彼のこれからを
見守り、出来る限りの応援をして行きたいと心から思いました。

 

お断り:画像は2020年9月8日挿入しました。なお、その後、東日本大震災時に陸前高田で「演奏」を披露。そして、青森市内に居酒屋をオープンしました。

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