私は、社労士試験当日、こうやって合格した
平成22年8月21日(日)全国各地において平成22年度「社会保険労務士」国家試験が行われました。
東北6県唯一の試験会場は仙台市宮城野区にある「夢メッセみやぎ」でした。
本年度の受験申込者は約7万人であり、昨年度の6.7万人より増加しております。
増加の原因は、一つは受験資格が拡大されたことにあると考えられます。
本年度試験から
①次の学校教育法による大学卒業者の他、
厚生労働大臣が認めた美容師・理容師養成学校などの卒業者
②厚生労働大臣が認めた国家試験(採用試験、資格試験)の合格者
たとえば、国家公務員、自衛官(2等陸・海・空士)などの採用試験合格者
たとえば、情報処理技術者、中小企業診断士、土木施工管理技士などの資格試験合格者
などが認められました。
もう一つは、資格を取得して就職難の時代に対応しようとする人が増えたのではと考えられます。
参考までに昨年度試験のデータは次のとおりです。
受験申込者:67,745人 受験者52,983人 合格者4,019人
合格率7.6%
夢メッセみやぎではおよそ2,100名の受験者が受験しました。
試験時間は 1030~1150 選択式 1310~1640 択一式 です。
特に午後の試験は3時間30分と長時間にわたります。
さて、自分が受験した平成17年度試験当時を思い出しました。
実は私は社会保険労務士試験を「6回」も受験しました。
言い換えれば5回も不合格を経験したということです。
受験料が9000円ですので合計5万4千円を払い込んだ計算になります。
社労士会の健全な財政に多いに貢献したと自負しております。(笑)
それよりも、受験のため、相当のエネルギーを注ぎ込みました。
6回目でようやく合格することができたのです。
合格した当時の受験に対する姿勢は次のとおりです。
◎合格のためには自分の力を最大限発揮すること
●ところがこれまでは、できる問題もできていない→その結果不合格
△それはなぜか
午前中の選択式問題はいつも合格ラインにあった
しかし、午後の択一式問題は合格ラインにほど遠かった
△それはなぜか
元々勉強不足もあるが、3時間30分と長時間であり、集中力に欠けたため、
勘違いが多かった
このため、「長時間いかに集中力を持続するか」の対策を考え、準備をし、徹底して実行しました。
①事前に、数回、試験当日のスケジュールと同じ行動して、十分慣れておいた。
だから、当日はいつもの時間どおり行動したつもりである。
②午前中の選択式試験の結果に一喜一憂しない(午後の試験にひきずらない)
③眠気防止とトイレ対策を考慮した昼食の取り方
バナナ×1、牛乳パック×1、カロリーメイト(レモン味×2、チョコレート味×1)
食後は絶対に眠くならないよう消化がよく、栄養があり、適度に水分を取れるも
の。あまり水分を取りすぎるとトイレに行く必要がある。
3時間30分の試験時間は長いが問題数も多いので余裕の時間はなし(私の場合)
なお、昼食の取り方は先輩からのアドバイスをもとに事前試行した結果です。
④受験時の服装など
こめかみに「眠気防止テープ」、鼻には「鼻すっきりテープ」を貼り付けました。
(このため、顔はバンソウコだらけ)
やや寒いがTシャツと半ズボン、靴下はなく、サンダルか裸足
(足を温めると眠りやすいので反対に冷やした)
⑤受験時の姿勢
椅子には深く腰掛け、胸を張り、大きく呼吸しながら、眼鏡を使って問題を読みました。
つまり、頭には常に新鮮な酸素が含まれた血液が流れるようにして、集中力を持続させま した。
以前は、眼鏡をはずし、机に胸をつけながら問題を読んでいました。
これは胸を圧迫し、新鮮な酸素をわずかしか取らなかったので、集中力に欠けたのではと
反省した。
⑥問題は長文が多く、ひっかけが多いので、しっかりと読む
従って、読んだ段落にはその都度印をつけました。
正しい→/ 分らない→? 間違っている→ ×
あとで読み返した場合、どの部分が分らないのかを見つけやすいようにした
⑦答えはマークシートに正しく記入されたか最後に必ずチェック
実際に2・3箇所の記入間違いがあった。(あぶない、あぶない!)
⑧生理現象でもないのにあえてトイレに行った
○×の判断に悩み集中力にやや欠けてきたようなので、残り時間を確認してトイレへたちました。(そのときの試験が初めて。しかし、生理現象のためではありません)
距離にして往復100mくらい、時間にして3~4分(と思う)
歩きながら首・手・腰などを動かしながら、遠いところを見たり、歩くことにより
頭がすっきり冴えました。
その後、正誤の判断ができなかった問題はすうっと解けました。
そして、余裕をもってすべてを見直すことができました。
歩くことにより、血流がよくなったのでしょう。
時間の余裕があれば、判断に迷ったら、気分転換のためにトイレに立つべきです。
時間がもったいないような気がしますが結果的にその方がいいと思います。
⑨3種類の問題に適切に対応(この件は先輩の助言でした)
a 誰にも解ける問題
b 勉強している人には解ける問題
c 勉強していても誰にも解けない問題
合格するためには「a+b」は絶対です。
しかし、cの問題はできなくてもよいのです。cの問題に多くの時間を要したり、できな いからと言って、精神的に落ち込まないよう割り切りました。
⑩合格しなければとか、合格率が低いとか、受験者がたくさんいるとかつまらないことを考えませんでした。いかに、自分の力をすべて発揮するか淡々と行動しました。